2014年06月

TRANSCENDENCE

, Johnny Depp, Rebecca Hall, Morgan Freeman, Wally Pfister監督, ALCON Entertainment(?), 2014.

たぶん、普通には結構面白かったのかなと思います。

「普通には」というのは、予告編を観て、ちょっと思ってたことがあったので:
  • 計算機への転写は行なわれる
  • たぶん、ナノマシンは出てくる
  • でもナノマシンまででは無理っぽい描写があるように思えた
2つめは人体の再生というか再構成っぽい場面が予告編にあったので、まぁたぶんナノマシンだろうと。

3つめとして何かが必要な気がするとは思っていまして、最初に思いついたのが、アップロードされた先こそが実は現実だったというものです。他には面白そうな設定は思い浮かびませんでした。でも、その設定は誰かがもう書いているか撮っているかしているんだろうなと思います。まず思いついたというのが、たぶんどこかで読んだか観たかしたからだと思うので。作中では、ナノマシンまでで押し通してました。個人的には、その辺りがちょっと気分として不足気味という感じです。

話を作品その物に戻しまして。作中で主人公が単語を読み上げ(?)ている場面があります。何をしていたのかな? もしかしたらセリフで言ってたかもしれませんが、聞き取れませんでした。可能性としては、1つは音声の収録。もう1つは、ある単語を思い浮かべた時の脳の活動とか状態のサンプリング。1つめだとあのような方法を取る必要はないので、たぶん2つめだと思いますが。あるいは2つめがメインで、ついでに1つめもやってたのかもしれません。

こういうアップロードというアイディアがいつからあったのかはちょっと分かりません。思い出せる範囲で古いのは、宇宙鉄人キョーダインかなと。新造人間キャシャーンは、キャシャーン本人はどうだったのか分かりませんが、スワニーはアップロードというか転写してました。あと、星新一の作品だったと思うのですが、今で言うLifelogを取っていたら、本人が死亡した時に…という作品もあります。タイトルを思い出せませんし、もしかしたら星新一の作品ではなかったかもしれません。

海外だと古いのはどういうのがあるんでしょうね? Max Headroomは転写してますが、それより前の作品でどういうのがあったか分かりません。でもまぁアップロードされたものの映像が普通に出てくる映像作品はMax Headroomが古株かもしれません。


Lifelogの壁

まぁ前から分かっていたことですが。Lifelogは日記レベルの書き方でもいいわけですが、どうせなら何かを見たり聞いたり考えたり感じたりしたことをその場で記録したい。

これを実現する一番簡単で安くて、確実な方法は、肩にでもデジタルビデオカメラを載せ、ずーっと撮影しっぱなしにすることです。バッテリ容量の壁はありますが、外部バッテリーを接続するようにすれば1日くらいはどうにかなるでしょう。記憶メディアもどうにかなるでしょう。必要なら解像度を落とせばどうにかなるように思います。ただ、これには結構致命的な問題が1つあります。考えたことや感じたことを記録するには、おそらくメインの選択肢としては、「考えなどを声に出す」ことになります。周りから見たら、ちょっと近寄りたくない感じです。2つめの選択肢は、考えたことなどをメモ帳にでも書いて、カメラに写すこと。なんとなく二度手間ですし、いまいち格好良くありません。他の問題として、頭出しが難しいという可能性もありますが、ハンドクラップとかキーワードとか紙に印刷したなんらかのマーカーを写すことで、あとで編集や頭出しもしやすくなるでしょう。

他の方法としては、スマートフォンやタブレットで写真や動画を撮影し、音声メモもつけ、テキストも入力する方法です。でもこれ、上のカメラの場合と違って、それぞれのデータが関連づけられません。その点だけについて言えば関連付けデータをどっかにとっておけば良い話ではありますが。それにスマホやタブレットでキーボードを表示してテキストを入力するのは正直言って面倒。もちろん音声の録音や音声認識という方法もありますが、どうなんでしょという点ではビデオと同じです。関連付けとテキスト入力を合わせて、「ちょっとなぁ」と思います。

この辺りが「Lifelogの壁」かなと思います。

それに対して、別の方向も現在は見えてきています。具体名をあげますが、それに限定した話ではありません。Google GlassとヘッドセットとAirTypeの組み合わせです。ヘッドセットはGlassが持っている機能で充分かもしれませんが。Glassの方は、外部メモリ、外部CPU(?)、外部バッテリの接続が前提になるかと思います。ヘッドセットはPlantronicsのように音声コマンドが使えるということで。Glass単独で録画し続ける方法もあることはあるでしょう。Glassが外部バッテリの接続に対応すれば、ですが。Glassやヘッドセットで考えたこととかを入力するのはビデオの場合と同じく、ちょっとどうだろと思いますのでそれはとりあえず除外しておきます(結局は個人と社会(?)的な慣れの問題なのかもしれませんが)。AirTypeの方は、じつはこういう説明があります:

Imagine a keyboard that fits in the palm of your hand. One that allows you to type on any surface, or none.

(太字は私)

重要なのは最後の”or none”です。つまり、何かの表面の上でなくても構わないのかもしれません。空中で手をワニワニしても構わないのかもしれません。

昔から片手キーボードというのはいろいろあります。ですが、物理的なキーがついているので、片手キーボードをつけながら何かをするのはちょっと難しい。その点AirTypeなら、そのあたりは気にしなくて良さそうに思います。

ただ、現時点では問題というか疑問もあります。

1つめの疑問は、AirType自体、あるいはそのシステム自体が片手入力に対応するのかということ。というのも、システムが用いている技術を推測すると、両手にAirTypeをつけた上で、おそらく、「左手小指+右手差し指(or 右手中指), 左手中指, 左手中指, 右手中指, 右手中指(or 右手人差し指), 右手人差し指(or 右手中指)」(指運びは私自身のものを観察したので、人によって違うかもしれません)という系列から、”Medium”という文字列が入力されたと推測するのではなかろうかということ。こういう対応はAirTyeを両手に付けなくて片手キーボードとして用いる場合にも使える方法です。ですが、システム上、片手キーボードという使用形態が可能なのかどうか。ちなみに最近は見ませんが、t9という携帯電話での入力システムはそれに近いと言えば近い方法を使っていました。いやまぁ、単に予測入力ってだけかもしれませんが。

そしてもう1つの疑問は、そういうやり方で実現するのだとしたら、日本語入力のモデルをAirTypeが提供してくれるのか、あるいはモデルを作るツールを提供してくれるのかということです。

GlassからAirTypeまでの状況がいい方に進めば、Glassで撮影しながら、片手AirTypeで手をワニワニやりながら文字を入力できるようになります。

あるいは、Glassもなしで、ヘッドセットとAirTypeで済んでしまうかもしれません。ヘッドセットにカメラはついているとしても、画像の提示も割り切って無くしてしまう可能性もあるかもしれません。

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