2014年11月

太陽系は狭く、宇宙は広い

えーと、まずこの表から。

太陽から惑星などの公転軌道までの距離(公転半径。単位は天文単位: AU):
水星: 0.387
金星: 0.723
地球: 1.000
火星: 1.524
木星: 5.203
土星: 9.537
天王星: 19.189
海王星: 30.070
カイパーベルトなど: 50くらい
散乱円盤: 50以上
末端衝撃波面: 75から90
ヘリオシース: 113あたりから(形がかならずしも球ではないのでめんどくさい)
ヘリオポーズ外面: 50から160(諸説あるのと、形が球ではないのでめんどくさい)
以上は:
-太陽系
-太陽圏
-ヘリオポーズ
より。

なお、1AUは太陽-地球の距離で、149,597,870.7kmであり、8.3光分である。

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太陽系の範囲をどこまでにするかには議論もあると思いますが、いくつか見てみます。

さて、冥王星が亜惑星になってしまいましたし、そもそも冥王星の軌道は変わっていたりしました。もしかすると捕獲された惑星かもしれません。まぁそうは言っても、太陽を公転しているので、一言で除外するというのもちょっとなぁと思います。

そうすると、次に候補として出てくるのはカイパーベルトあたりかもしれません。

ですが、散乱円盤に含まれるのは、散乱円盤天体と呼ばれ、カイパーベルトから外にある「太陽系外縁天体」というのでこれも捨てるには忍びない。

となると、末端衝撃波面、ヘリオシース、ヘリオポーズが候補として残るかと思います。ヘリオポーズを採用するのが良さそうには思うのですが、値の幅位が広くてめんどうなので捨ててしまいましょう。で、実用的にどうこうという話でもないので、ここではヘリオシースのよどみの始まり付近が太陽から113AUあたりとし、太陽を中心とした半径113AUの球を太陽系の領域だとします。

さて、かなりの資源庫となりそうなのは火星と木星の間の小惑星帯もありますが、それとともに木星と土星もあるかなと思います。土星のリングや衛星はかなりの資源庫だと思いますが。で、太陽からの公転軌道の距離が9.5auです。太陽-地球間のたった9.5倍。まぁ実際に行くにはすぐさま直線距離で行けるわけでもないので9.5倍よりも長い経路になるわけですが。

ヘリオシースで採用した113AUだって、太陽-地球間のたった113倍。1AUが8.3光分なので、太陽からそこまでは937.9光分です。これは15.6光時。太陽からそこまで1日かからずに電波や光が到達するわけです。太陽を中心としてそこまでを半径とする球の領域を考えます。これを太陽系の領域(あるいは、そういう言い方はしないでしょうけど、太陽系の領空とか)と考えることにします。すると、領域の端っこから端っこまで、31.25光時。24時間と7時間と1/4時間くらいで電波や光は通り過ぎます。なんかとても実用的な数字に思えます。まぁまっすぐやると太陽に全部当たりそうでは有りますが。

そこで他の恒星系ではどうかは分かりませんが、恒星系の領域を、直径1光日から2光日のあいだのどこかに設定したとします。一応直径2光日くらいにしとえばだいたいいいのかもしれません。これはなんかの設定に使えるかも。

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現実はともかく、2光日という数字だけみると、恒星系内の探査は実現できそうに思えてきます。この時点で感覚が多少麻痺していることは自覚していますが。

では、よく引き合いに出されるケンタウルス座アルファ星Aはどれほど近いかというと、4.36光年。1光年がおよそ63,241 AUなので275,730.8AU。太陽系の領域の直径が226AU、31.25光時なので、だいたい38,126.5光時。太陽系の領域の直径の1,220.0倍。太陽系の領域の半径で考えれば、その倍。いやまぁ光時の段階で、光時という単位じゃ面倒になる距離だと思います。

半径で考えて、カイパーベルトとかの50AUくらいはなんとかなるかもと思いますが(ここも感覚が麻痺してる)、その5,514.6倍はちょっとなぁと思います。

例えばヘリオシースまでの113AU。1AUを1kmに置き換えて考えると113km。まぁ歩いても行けない距離じゃない。4.36光年は275,730.8AUなので、275,730kmに置き換えてみます。これだけでも無理っぽい気がします。ちなみに地球の半径は6,371 kmですので、円周は2πr=40,0302km。地球を6.9周くらいの換算になります。無理です。飛行機でもないと無理。頑張れば自動車でも距離だけについて言えばなんとかなるかもしれないけど。

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実際には、太陽系内の移動ですらFTLが実現しないとそうそう歩きまわることはできないと思います。

では恒星系間の場合はどうなるのでしょうか? FTLで一括りにできるような方法で大丈夫なのでしょうか?

例えば、113AUを113kmに置き換えた場合、自動車で大丈夫です。ですが、地球を6.9周するのに自動車で大丈夫でしょうか? 飛行機が必要ではないでしょうか?

同じように、太陽系内で使えるFTLとは別のFTLが必要になったりしないのでしょうか?

何かが麻痺している感じでも、これはやはり遠いと思います。

-sk/hm/wl

得をするのは誰か? ―色々なウィルスがいますね―

えーと、こんな記事がありました。「『頭を悪くさせるウイルス』が自然界に存在し、44%の人が感染していた事が判明」。

進化あたりを合目的的に話すのはちょっとなぁと思いますが、多少そういうのもこのStoryに入ると思います〔注: 「合目的的」は、「合-目的-的」をくっつけた言葉です。「目的に合っているような感じに」というような意味かなと思います。語の最後が「的的」となっていて、少し分かりにくいかもと思い、注を書いておきます〕。

まぁ、細菌あたりは、多少なりとも環境に影響を与えるので、活動が合目的的に思える部分もあると思います。で、ウィルスですが、DNAやらRNAやらの複製機能を乗っ取って増えるわけです。もう単純に増えるだけ。

でもまぁ細菌でもウィルスでも、宿主にとってあまりに破壊的な場合、結局は自滅するか、耐性のある宿主の遺伝情報が残るとかで、なんとなく落ち着いて来るという話があります。たとえば人間と付き合いが長い奴は、極端には自滅的ではないような感じで(「長い」といっても、進化の過程の話になるので、かなりの長さのようです)。まぁそうは言ってもインフルエンザとか怖いですけど。実際にどういう歴史があるかは知りませんが、エボラなんかはあまりに自滅的すぎます。

で、記事のウィルスですが、まぁウィルスに言ってもしかたありませんが、もう本当に「誰得」かなぁと思います。もっとも、視覚情報の処理と集中力ってのは動物にとっては死活問題になりかねません。えーと、犬は嗅覚優位とか言われています。イルカはどれくらい目を使っているんでしょうね? そうは言っても、たぶん聴覚優位なのかなぁと思いますが。人間は視覚優位と言われているみたいです。なので、視覚に影響を与えるとなると(さらには集中力にも)、巡り巡って誰かが得をしているのかもしれませんが。

元記事は読んでいませんので、「7〜9点」というのがどれほどのものかは分かりません。とはいえ、まぁ分布で普通なのを-σまで引き下げるってほどじゃぁないのだろうと思います(44%が感染となると、単純にσとかを引き合いに出せるのかすら疑問ですが)。

普通から-σまで引き下げるほど影響が大きいわけではないという前提で。とはいえどれくらいのものなのかは興味がありますが。

自滅的すぎることもなく、影響もそれほどでもない。もっとも、視覚情報の処理と集中力が激減すれようならば、そのウィルス自体による宿主の破壊ではなくとも、結果としてかなり自滅的になると思います。特に有史以前とか。現代でも、たとえば自動車が突っ込んでくるのに反応できるかとか影響はあるでしょうけど。まぁそんなに激減というわけでもないのだと思います。先に「人間と付き合いが長い奴は」と書きましたが、このウィルスもそういう類のものなのかもしれません。他にもいろいろ、かすかな影響をあたえるだけという細菌やウィルスがいるのでしょう。共生とは違いますが、まぁ共存しているようなのが。

ですが、どういう仕組みで影響を与えているんですかね?

-sk/hm/wl
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