Yomiuri Online > 大学の実力 > 不登校生訪問

関連する記事は他にもありますが、とりあえず上記リンクということで。

目を通して最初に思ったのは、やはり「そこまでする必要があるのか?」ということでした。

しかし、私自身の大学生時代を思い出してみると、ある先生であるとか、ある学科の先生方のご好意で、学生が24時間365日、いつでもたむろできる部屋があったんですね。そこにたむろしていたのが私の友人たちなわけですけど。そこで、しょうもない活動とか、だべりとかをしていたわけです。そういう、大学に居場所があるというような感じがあるかないかで、状況はずいぶん違うようにも思います。先生方から積極的にどうこうということはありませんでしたが、学生同士で何かやったり話したりすることができるだけで状況はずいぶん違うかなと。

普通の状況では、サークルの部屋あたりがそういう場所に当たるのでしょう。ただ、あの部屋ほど好き勝手できるものかというと、多分なかなかそうはいかないだろうなぁとも思います。飲食、泊り込み、勉強、サークル活動(これも中身はいろいろ)、好き勝手やってましたから。

そういう部屋があればと思う反面、大学としての施設やら学生やらの管理という問題を考えると、そこまで好き勝手できる部屋を用意するのは普通は難しいかもしれないとも思います。

さらには、サークルなり何なり、居場所を見つけられれば不登校にはならないのではとも思います。表現が微妙ですが、悪くとも、講義には出ていなくても大学には来ているという状況とか。

物理的にせよ、精神的にせよ、居場所を見つけられるかどうかというのが大きいかもしれません。連載の過去の記事でも、大学が学生の居場所を用意することで状況が変わったというような記事がありました。

そういう場所を、いろいろな意味でどのように管理するかという問題はありますが、どのような形であれ、そういう場所が大学には必要なのかなと思います。特に、私の世代もそうですが、大昔のように友人の下宿に入り浸るというような関係は、現在では難しいでしょうから、なおのことそれに代わる場所を用意する必要があるのかもしれません。