今迎える、“ハイテク教育の黎明期” 電子黒板、タブレット端末、… ICT機器がもたらす、教育改革 目標は、2020年に「1人1台のタブレット端末の整備てな記事があります。

「動画を使った授業をしたり、海外との交流に使ったりしたい。(東京都・短大・大学・大学院・男性34歳)」
てな話がよく言われます。でも、単純な疑問があります。時差をどうするのでしょうか? 仮に英語を対象とするなら、通信相手は東南アジアのどこかか、なんとかオーストラリアでしょうか。なんとなく、「いいのかなぁ?」という気がします。それとも、教育目的で世界中のどこからでもアクセス可、要は24時間利用可能というものがあるのでしょうか? どっちにしろ、ボランティアを期待して、ボランティアに任せるというわけにも行かないと思いますが。

もちろん、音声通話でなくて、メールでも海外との交流には使えます。で、授業にどうやって組み込むんだろ? 次回の英語の授業で返信を読んで、さらに返信。そのまた次回で返信を読んで、さらに返信とかやるのでしょうか? 授業としてはやりにくい気がします。

大学で学生がプレゼンテーションをするのを見るとよく分かるのですが、少し前の時代の学生と比べて、現在の学生は、表現力が豊かになりました。
そういう意見の人もいます。でも、表現力豊かなプレゼンというのは、かなりの割合で見難い。目がちかちかするようなのとか、アニメーション(?)がヒョコヒョコ動いてたり、箇条書きを一項目ずつスライドに追加するようなのとか。アニメーション(?)なんか邪魔なだけだから不要。箇条書きなんか、いっぺんに表示させた方が、読む方にとってはいっぺんにスライドを読み取れるので、発表する人がなにを言うのかが分かりやすい。一項目ずつ追加されると、そのスライドでなにを言うつもりなのかが逐次的にしか分からず、却って分かり難い。表現力よりも、要約とかそのあたりの技術の方を指導して欲しい。

んで、上の記事ではないのですが、タブレットを導入すると算数・数学でグラフを表示できるというような話もあります。ですが、それだけならグラフ電卓(HP, TI)で構わない。日本で実施されている資格試験や、米国だと資格試験だけでなく学校のテストでも、持ち込み可能な電卓(グラフ電卓とは限らない。関数電卓や金融電卓もある)が規定されてたりする。タブレットだと「この電卓アプリは使用可」としといても、他の電卓アプリもインストールできたり、テスト中に使えたりするので、どうしたものだか。なお、タブレットはカンニングペーパーになるという話もあるだろうが、グラフ電卓あたりはノート機能があったりするので、その点は変わりはない。持ち込み可な電卓は、ノート機能がないもののみに規定されているのかもしれないけど。その辺も考えて、テストに電卓の持ち込みを認めるなら、普段からその電卓に慣れておいた方がいい。

グラフ電卓だと、教員用端末からの資料などの配布が可能なのは機種が限られるか、もしかしたら無いのかもしれない。

それと、アニメーションも、たぶんグラフ電卓では見えない。でも、そんなのは黒板の方でやればいい。個別にアニメーションが必要な場合というのは、たとえば物理あたりの公式に従った運動を見るような場合だと思う。そのためには、教材の中のアニメーションについての公式なり数式のパラメータを生徒が変更できるとうれしい。そうすると、パラメータ変更画面を用意して云々という話が出てくると思う。そこは突き抜けて、(特定部分についての)版管理を導入しといて、その上でシステム自体を書き換えられるようにすればいい。まぁ、Dynabookだ。さらには、Dynabook的なものにすれば、アニメーション云々だけでなく、教材の再構成だって可能だろう。

あとは、アニメーションに限らない動画あたりだが、タブレットのブラウザでリンクを張っておけばいい。リンクは動画に限らないが。

そう考えると、Dynabookにならないなら、タブレットのブラウザでHTMLで書かれた教材を使えばいいじゃないかと思う。学年によっては、資格試験なんかの関係で電卓に慣れていた方がいいということもあるけど。

Dynabook的な突き抜けたものを作らないなら、正直面白くないと思う。