2013-Nov-18にEテレで放送したTEDのプレゼン内にて、Epagogixという会社があります。興味を惹かれたので、googleで検索しました。

Epagogixのサイト内に、各メディアでの紹介があったり、どっかのセミナーでのスピーチがあります。スピーチは1時間くらいかけて聞きましたが。

他のサイトも覗いてみました。

しかし、重要な情報がなにも見つかりません。あるいは少なくとも見つかりにくい。

会社の性質を考えると、いろいろと公開するわけにも行かないでしょうから、予想どおりではあるのですが。でも1時間のスピーチを聞いて、瑣末なことではあるけど少しわかったこともある。

今回は、この会社の存在と、何をやっているのかが少しだけわかったことでよしとするしかない。あと、こちらの進む方向性とは別方向だということは確認できたとおもう。Epagogixは収益の予測に特化してるみたい。

Hollywoodの映画作成方法にはビートシートメソッドというのが多く使われているのはよく知られているとおり。ビートシートメソッド自体は、同時代あるいはそれより随分前の物語分析をベースに作られたものだと思う。その物語分析によって得られたモデルがどれだけ強力なのかということを、今でも示し続けている(質においてもそうだと思いたいし、量についてもこのメソッドは貢献しているだろう)。とは言え、ビートシートメソッドのお陰で、「ハリウッド映画はどれも似たり寄ったり」という印象を受ける、あるいは受ける方が居るのも確か。

Epagogixは随時評価アルゴリズムの更新を行なっているとのことだが、ビートシートメソッドと同じようなことが起こるかもしれない。評価アルゴリズムも、たとえば興行地域ごと、ジャンルごとなどに用意すれば、すこし状況は少し違ってくるかもしれないけど。ただ、だとしても世間の求めるものが急激に変わったり、あるいは評価アルゴリズムがどういうわけか世間の評価とずれてしまうということも起きうると思います。そうなった場合、どういう絵一映画(2013-Nov-21 09:00 修正:タイポ(?)を修正しました)が作られるのか、映画ファンはどういう行動をとるのか。

そういう状況を見てみたい気もしますが、アルゴリズムの破綻やアルゴリズム同士の衝突によって、どういう意味においても面白いと思えない映画ばかりが上映されるようなことになったら辛いなぁ。