サイエンスZERO(再放送だったのかな?)で超能力っぽいものをやってた。

こういうのの研究は、そのものを対象にする研究と、そういうものがどうしてあると思われているのかという研究がある。後者の場合、実際にそれがあるかどうかはどうでもいい。あると思われていること、あるいは思われていたことあたりが問題となる。

例えばの話、魔術とか、陰陽道とか、そういうのがどういうことから発生したのかとか、どういう感じで体系化され、おまけに現実に対して影響を与えうるものとしてシステム化されたのか。ここのところが実に興味深い。おまけに、実はそこのところを分析する手法も現代は手に入れている。

とは言え、これは膨大な歴史的資料を調べて、現在もどうなのかというのも調べないといけない。誰かがやっているとは思うけど、かなり大変そう。

で、これに限らないけど、実際にそれがあるかどうかはどうでもいいという研究はいろいろと立てられる。ただ、普通の周囲の人にそこの違いが分かるかどうかは別問題。実際にあるかどうかは別問題で、そういうものがあると思われていることを問題にしているという説明をするのが簡単なんだけど、そういう説明の仕方だと「そういうものがあると思われているってのは、それがあるという前提なんだよね?」と勘違いされることもある。そこの違いは決定的な違いなんだけど、その違いが分からないという場合が意外にある。

案外いろいろと説明しようとすると面倒くさい話だったりする。

しばらく前の地球ドラマチックでドラゴンを扱った回があった。それの終わりの方で、「確かにドラゴンを退治したのでしょう。そのドラゴンが何であったのかは別の問題です」みたいな、研究者の発言があったのですが、そこでそういう問題の区切り方が分からないという話があったので。それも同じです。