, Aaron Taylor-Johnson, 渡辺 謙,Elizabeth Olsen, Bryan Cranston, Gareth Edwards 監督, Warner Bros. Pictures, 2014.
面白かったですけど、ちょっとモヤモヤするところもあるかなという感じです。
芹沢博士(渡辺謙)が、"We call him `ゴジラ'"と言っています。若干"him"でいいのかなぁという気がしないでもないです。ミニラを産んだ個体がいたんじゃなかったでしたっけ? それともミニラは卵かなんかで発見されたんでしたっけ? まぁどっちにしろゴジラの性別は分からないので。「わけがわからないもの」という意味では"it"でもいいような気がしますが。それだと生物だという感じが少なくなる気がしないでもない。「無標の"him"」ということかも。
あと、芹沢博士が「ゴジラは調整者(バランサーだったかな?)だ」と言っていましたが、「調整者」とはどういう意味なんでしょうね? 理解が難しいセリフです。
他の方の感想とかで、ゴジラは人間の理解の及ばないものであって、怪獣同士が戦っていても、ゴジラは人間のことなど一顧だにしないというものがあります。
それはそうかなぁと思うとともに、それだと、いわゆる本編と特撮が上手くかみ合わなくなるような気もすると思います。
最初のゴジラだと、なんとなくそう思うだけですけど、人間の理解が及ばないものに対してさえオキシジェン・デストロイヤーという形で(いや形はどうでもいいけど)対抗(?)できるようになってしまった、人間の知性というものの恐ろしさがあったように思います。
面白かったですけど、ちょっとモヤモヤするところもあるかなという感じです。
芹沢博士(渡辺謙)が、"We call him `ゴジラ'"と言っています。若干"him"でいいのかなぁという気がしないでもないです。ミニラを産んだ個体がいたんじゃなかったでしたっけ? それともミニラは卵かなんかで発見されたんでしたっけ? まぁどっちにしろゴジラの性別は分からないので。「わけがわからないもの」という意味では"it"でもいいような気がしますが。それだと生物だという感じが少なくなる気がしないでもない。「無標の"him"」ということかも。
あと、芹沢博士が「ゴジラは調整者(バランサーだったかな?)だ」と言っていましたが、「調整者」とはどういう意味なんでしょうね? 理解が難しいセリフです。
他の方の感想とかで、ゴジラは人間の理解の及ばないものであって、怪獣同士が戦っていても、ゴジラは人間のことなど一顧だにしないというものがあります。
それはそうかなぁと思うとともに、それだと、いわゆる本編と特撮が上手くかみ合わなくなるような気もすると思います。
最初のゴジラだと、なんとなくそう思うだけですけど、人間の理解が及ばないものに対してさえオキシジェン・デストロイヤーという形で(いや形はどうでもいいけど)対抗(?)できるようになってしまった、人間の知性というものの恐ろしさがあったように思います。
芹沢博士の「調整者」はちょっと突飛な気がしたかな。まぁ、モナーク機関が長年研究してきた結果「調整者」と見なすに至ったということなんだろうけど。
本家オリジナルにあった「人間の知性というものの恐ろしさ」の主張が本作で薄いのは、要するに、60年間に人類の自然に対する見識が進歩したからだと思うよ。
1954年当時、水爆の力も手に入した人間は、自然を征服しようとしていた。それゆえ「自然」をゴジラに仮託し、ゴジラを殺すことで「本当に人間はそれでいいのか」という問いかけを描いていた。
「暴走する知性」のリアリティは、オキシジェン・デストロイヤーという超兵器に反映された。
そして現在、少なくとも先進国の人間は、自然は征服するものでなく共存するものだと認識している。だからこそ同じく「自然」をゴジラに仮託するにしても、人類を越えた「調整者」として描き、殺さなかった。
考え方が異なるために、超兵器を持ち出す必要がなかった。
まー、そんな感じに私は解釈した。