えーと、こんな記事がありました。「『頭を悪くさせるウイルス』が自然界に存在し、44%の人が感染していた事が判明」。

進化あたりを合目的的に話すのはちょっとなぁと思いますが、多少そういうのもこのStoryに入ると思います〔注: 「合目的的」は、「合-目的-的」をくっつけた言葉です。「目的に合っているような感じに」というような意味かなと思います。語の最後が「的的」となっていて、少し分かりにくいかもと思い、注を書いておきます〕。

まぁ、細菌あたりは、多少なりとも環境に影響を与えるので、活動が合目的的に思える部分もあると思います。で、ウィルスですが、DNAやらRNAやらの複製機能を乗っ取って増えるわけです。もう単純に増えるだけ。

でもまぁ細菌でもウィルスでも、宿主にとってあまりに破壊的な場合、結局は自滅するか、耐性のある宿主の遺伝情報が残るとかで、なんとなく落ち着いて来るという話があります。たとえば人間と付き合いが長い奴は、極端には自滅的ではないような感じで(「長い」といっても、進化の過程の話になるので、かなりの長さのようです)。まぁそうは言ってもインフルエンザとか怖いですけど。実際にどういう歴史があるかは知りませんが、エボラなんかはあまりに自滅的すぎます。

で、記事のウィルスですが、まぁウィルスに言ってもしかたありませんが、もう本当に「誰得」かなぁと思います。もっとも、視覚情報の処理と集中力ってのは動物にとっては死活問題になりかねません。えーと、犬は嗅覚優位とか言われています。イルカはどれくらい目を使っているんでしょうね? そうは言っても、たぶん聴覚優位なのかなぁと思いますが。人間は視覚優位と言われているみたいです。なので、視覚に影響を与えるとなると(さらには集中力にも)、巡り巡って誰かが得をしているのかもしれませんが。

元記事は読んでいませんので、「7〜9点」というのがどれほどのものかは分かりません。とはいえ、まぁ分布で普通なのを-σまで引き下げるってほどじゃぁないのだろうと思います(44%が感染となると、単純にσとかを引き合いに出せるのかすら疑問ですが)。

普通から-σまで引き下げるほど影響が大きいわけではないという前提で。とはいえどれくらいのものなのかは興味がありますが。

自滅的すぎることもなく、影響もそれほどでもない。もっとも、視覚情報の処理と集中力が激減すれようならば、そのウィルス自体による宿主の破壊ではなくとも、結果としてかなり自滅的になると思います。特に有史以前とか。現代でも、たとえば自動車が突っ込んでくるのに反応できるかとか影響はあるでしょうけど。まぁそんなに激減というわけでもないのだと思います。先に「人間と付き合いが長い奴は」と書きましたが、このウィルスもそういう類のものなのかもしれません。他にもいろいろ、かすかな影響をあたえるだけという細菌やウィルスがいるのでしょう。共生とは違いますが、まぁ共存しているようなのが。

ですが、どういう仕組みで影響を与えているんですかね?

-sk/hm/wl