, Matthew David McConaughey, Christopher Nolan 監督, Warner Bros., Paramount Pictures, 2014.

んー。

ロボットの筐体は面白いアイディアかも。

ですが、先遣隊と主人公たちが行った恒星系、大丈夫なんですかね。ガルガンチュアと呼称されているのがあるような恒星系が安定しているのかどうか。その恒星系に惑星があったとしてもどんなもんなんだろう。

ガルガンチュアの近傍とかでは、主人公とかはワームホールを作った者に保護されていたので大丈夫だったとも考えられますけど。

で、主人公は何を送信したのでしょうか? 謎です。普通に考えると重力と量子力学についての何かなのでしょうけど、どうも最後に繋がりません。というのも、でかいコロニーを一回で打ち上げる必要などないからです。まぁ社会情勢からして一回で打ち上げざるを得ないのかもしれませんが。その場合、反重力であるとか、重力フィールド的な何かとか構造維持フィールド的な何かが必要になるだろうと思います。でも社会情勢を考えるなら、そもそもコロニーに乗ろうと思う人がどれだけいるのかが疑問です。というのも、アポロ計画での月面着陸は虚構だったと学校教育で教えている社会だからです。

また主人公が目覚めたのは、ただのコロニーなのでしょうか? コロニーにしては直径が小さいような気がします。人を収容することだけを考えれば、コロニーが複数あると考えれば構いませんが。

コロニーだとすると、大きさの他に、なぜあんな場所にあるのかという疑問も出てきます。

だとすると、移民船団なのかもしれません。でも、どこに行くのでしょうか? 主人公たちが行った恒星系は、あまり適しているとは思えません。ラストでも、コロニーがそこに行くというわけではないように思います。あるいは、主人公は先に行っておけということかもしれませんが。でも、行き先があの恒星系だとすると、やはりあの恒星系は安定しているのかという疑問が出てきます。

その他、作中で「愛」とかしょっちゅう言ってて、ちょっとげんなり。

個人的には、「人類は滅びた」という結末の方が好きかもしれません。まぁそうなちゃうと話として矛盾が出てきてしまうのですが。プランBに移行したとか、一部の人間だけ地球からの脱出を受け入れた、そういう方が面白いと思うなぁ。

まぁ物理学者が最初から監修していたとしても、ハードSFと呼べるものになるとは、あるいはよくできたハードSFと呼べるものになるとは限らないということでしょうか。

-sk/hm/wl