, 本広克行, 東宝, 2015.

んー、あー、どうなんだろ。

建物や車などなどのCGっぽさと、キャラクターのアニメ絵っぽさに何か「ちょっとなー」という感じがありました。

それと、一部のセリフが英語になってますが、「それ、訳したでしょ」という感じになってるのが「ちょっとなー」と感じました。こういうのって、たぶん訳しちゃダメなんですよ。そういう状況ででてくる言葉に置き換えないと。

で、この2つの印象がまず出てくるというところで、評価という面での感想は察してください。

まぁ、なんだろ。正直、「狂い方が足りない」という表現になっちゃうのかなぁ。

Monty Pythonとか、Max Headroomとか、サイバーパンクとか、ルーディ・ラッカーのウェットウェアとかの4部作とか、他にもいろいろと、「狂ってるのばっち来い」という準備があるので、なんだかなーという感じです。

不条理な世界で条理が存在しうるという前提なのがどうもなー。潜在犯云々は、まぁ歴史ある設定だし、実際にもロンブローゾ(円盤に乗っていない、実在の方)とかあるわけだし。シビュラシステムが「ただのミステリの舞台装置」でしかないのがどうもなー。

まぁ「なぜ?」とかいう疑問で、数年くらい以内で答えが出るものは、「潜在的に既に解かれている」ので、問う必要すらない。普通のミステリにも私が興味を持てないのは、そういう理由もある。